[イベント報告]オンラインセッション「ジェンダー×コロナ×経済」に参加して
1月8日、SDGsジャパンのジェンダーユニットが主催したオンラインセッション「ジェンダー×コロナ×経済-2021年、今年こそジェンダー平等前進の年に」に参加しました。【報告:SDGsジャパン ボランティア 大沼優】
主催:SDGs市民社会ネットワーク・ジェンダーユニット(共同幹事 公益財団法人 ジョイセフ )
講師: 大崎麻子氏(特定非営利活動法人 Gender Action Platform 理事) 永濱利廣氏(株式会社 第一生命経済研究所主席エコノミスト)
イベントでは、講師の大崎麻子氏と永濱利廣氏の間で、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けてより一層課題が顕在化した、SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」について、特に女性に焦点を当てた意見が交わされました。
大崎氏からは、「COVID-19がもたらした女性・女の子へのしわ寄せと第5次男女共同参画基本計画に見る中長期的な構造変革が必要である」と強く訴えられました。また、市民社会セクターがアドボカシー活動に主体性をもち、戦略的に計画を実行していけるかが重要だと指摘されました。
永濱氏からは、女性雇用の観点から、就業の偏りと社会変化に伴う影響について提起があり、政府が打ち出している対応策なども合わせた論点整理が行われ、女性が活躍しにくいとされていた分野への転換を始め、雇用のあり方が問題提起されました。
COVID-19は健康面でのリスクだけはでなく、長期化するテレワークが引き起こす家庭内の問題など副次的リスクをもたらしており、リスクへの対応を通じて、SDGsの17の目標に私たちが真剣に向き合う必要があることを改めて明確になったと感じています。ジェンダー平等はこれまでの歴史的側面が絡んでいるだけではなく、プライバシーの課題など多々あることから、制度を含めて安心した生活が送れるように周囲の環境を作っていくことが大切だと思います。
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