【Report】SDGsジャパン広報ユニット主催 SDGsジャパン会員向けイベント活動が記事となるまで~メディアの見方、取材のポイントを学ぼう~ 7月5日(木)開催
新聞記者の小林健一氏に、NGO各団体がその活動を新聞に載せるには、どのような点に気を付ければよいかを伺いました。
「社会がどう変わるのか」
NGOがプレスリリースを作成する場合、その取り組みが人々に伝わると社会がどのように変わるかを意識すると、記者の興味を引きやすくなります。その他に注意すべき点は以下の通りです。
―NGOが情報発信しやすい記事は
NGOの取り組みが紹介されやすい記事の形式は「人物紹介」や「オピニオン」です。
「人物紹介」はこれからを生きる人々へのメッセージです。取り上げられる人物がこれからどんなことを成し遂げたいかという計画を記事でアピールすることもできます。
「オピニオン」形式の記事は、文章のプロでない限り、多くの人が執筆を躊躇しがちです。だからこそ伝えたいメッセージがあるNGOには狙い目です。
-新聞を知る
新聞に記事を載せるには、実際、どのような記事が書かれているのかを知っておく必要があります。「記事の長さ」の感覚を掴むことも大切です。新聞を購読していなければ、まず全国紙のお試し購読キャンペーンに申し込むことも方法です。
-記者と接点の持ち方
団体に関係のある記者クラブでプレスリリースを投函するのが最も有効です。宛名無しで代表電話やファックスにプレスリリースを送っても記事掲載までとたどり着くのは容易ではありません。
-年齢層によって情報発信の方法を変える
情報を伝えたい年齢層に応じて発信方法を変える必要があります。例えば、10~20代はインスタグラムをはじめとするSNSでの発信が有効です。一方、50~70代は彼らがよく使用する新聞やFacebookを使うと情報が届きやすくなります。
-プレスリリースに何を書くか
プレスリリースには、いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の5W1Hの要素を盛り込むと情報をわかりやすく、もれなく伝えることができます。
その他のコツとしては、
・書き言葉と話し言葉は異なるので、話し言葉では書かないようにする。
・です・ます調を避ける
などが挙げられました。
今後の団体の活動内容を発信する際にぜひご活用ください。