【開催報告】2/25フォーラム「誰一人取り残さずに」今こそSDGsの実現を!
2月25日、SDGs市民社会ネットワーク(以下、SDGsジャパン)は、法人として活動を開始してから5周年(設立2017年2月27日)を記念し、オンラインシンポジウム「『誰一人取り残さずに』今こそSDGsの実現を!〜地域からのチャレンジが、日本を変える、世界を変える〜」を開催しました。
イベントに200名を超える方に事前登録をいただきました。その多くがNPO/NGOをはじめとする市民活動団体(45%)、民間企業(15%)のほか、政府や自治体の職員、議員や政党関係者、学校、医療、福祉関係者、学生、メディア関係者等さまざまな属性の方にご参加をいただくことができました。
ロシア軍によるウクライナ侵攻が全世界で報道された2月24日から一夜明けた25日に実施された5周年記念フォーラム。閉会挨拶では、大橋正明共同代表理事から「ウクライナ危機への緊急声明」=「対話」と「外交」で問題の解決を=も発表しました。
開会挨拶では、三輪敦子共同代表理事が、SDGsが採択された背景には「今のままでは世界は続かない」という決定的な危機感があり、環境、経済、社会のすべての分野に統合的にアプローチして「変革を起こす」ことが必要で、そのためにはこれまでの暮らし方、産業のあり方、そして豊かさの尺度をも変える、大胆な変革、システムチェンジが不可欠だと、国連のグテーレス事務総長の言葉も引用し、強く訴えました。
その後、政府SDGs推進本部の事務局である外務省国際協力局 地球規模課題総括課の河原一貴課長から、SDGsの認知が格段に上がる中で、「誰一人取り残さない」SDGsの達成のために市民社会が果たしている役割は大変大きく、そのネットワークでもあるSDGs市民社会ネットワークにはこれまでの貢献への感謝と強く期待もしていると、力強い励ましをいただきました。また、日本政府が掲げるSDGs実施指針の2023年の改定も念頭に、本年中に幅広いステークホルダーとの意見交換を進め、SDGs達成の機運をさらに盛り上げていくことも説明されました。
フォーラムは全体で1時間50分で構成され、①基調講演、②基調発題、③実践報告、④実践報告へのコメント、⑤クロストークが実施されました。①は、3月31日までの期間限定で動画を公開します。
① 基調講演 蟹江憲史様 慶応大学大学院 政策・メディア研究科 教授
「SDGsの潮流―世界から日本の取組みを見て―」
<報告文書を作成中>
② 基調発題 世田谷区長 保坂展人様
「世田谷区政からSDGs、市民との関係性を語る」
聞き手:大橋正明共同代表理事
③ 実践事例 一般社団法人環境市民プラットフォームとやま 事務局長 堺勇人様
「市民社会からのSDGs達成と現場の取組を交差して伝えるとは」
<資料はこちら>
④ 実践事例へのコメント 公益財団法人地球環境戦略機構<IGES> サスティナビリティ統合センター 副ディレクター 天沼伸恵様
「海外での指標のつくり方、使い方から何を学ぶか」
<資料はこちら>
⑤ クロストークでは参加者からの質問を交え、政府が設定する指標への参加の仕組みや、市民社会が自ら指標を作ることの重要性、その際にポイントとなる課題などが話し合われました。
フォーラム後のアンケート(52名からの回答あり)ではそれぞれのパートを10段階で評価。すべてのパートで、80%以上の方に満足度8段階以上をいただきました。
SDGsの達成に向けた行動は、ますます重要度を増しています。
引き続き、SDGs市民社会ネットワークが市民社会の一つのネットワークとして機能できるよう、さまざまな連携を視野に入れて活動を進めてまいります。
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*この事業は、一部、地球環境基金の助成金で実施しました。
以上
(記:事務局長:新田英理子)
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