オンライン講座 SDGs市民カレッジ2021~PLANET:気候危機とSDGs~1/14~2/25(全5回)ご案内
SDGs市民社会ネットワーク(SDGsジャパン)は、昨年度に続き今年度も「SDGs市民カレッジ2021」を開講します。気候危機への対応が待ったなしの状況の今、今年度は17の目標の基盤となっている、5つのP(People, Planet, Prosperity, Peace, Partnership)のひとつである“PLANET(地球環境)”に焦点を当てて、学びを深めます。
気候変動問題への理解を深め、SDGsとの関連性や解決に向けた取組みや行動変容の普及を目指すきっかけづくりを提供します。
PEATIXを使ってお申込みいただくと、クレジットでお支払いも可能です。
【予定プログラムと講師】
(全回オンライン開催。敬称略。いずれも金曜日、15~17時開催)
1月14日Vol.1 「環境問題とSDGsの今がわかる!~環境関連目標の達成状況と国内外の状況~」
竹本 明生 国連大学サステイナビリティ高等研究所プログラムヘッド
足立 治郎 (特活)「環境・持続社会」研究センター 事務局長
名取 洋司 (一社)コンサベーション・インターナショナル・ジャパン顧問
星野 智子 (一社)環境パートナーシップ会議 副代表理事
ファシリテーター:小林海留 (公社)日本環境教育フォーラム
この回では、気候変動、生物多様性、循環型社会に関してのSDGs達成状況や国内外の取組状況について全体像を解説します。気候変動に関する最新の研究の動向や、環境関連目標とその他の目標との関連性についても解説します。地球温暖化が進むことによる生物多様性や社会・経済への影響など、多角的な視点で気候変動問題を理解するとともに、気候変動関連目標とその他の目標の同時達成の必要性・可能性についても考えます。
■キーワード:マルチベネフィット、気候変動、生物多様性、自然資本、循環型社会
[講師プロフィール]
足立 治郎(あだち じろう)
(特定非営利活動法人「環境・持続社会」研究センター 事務局長)
学生時代、ODA改革、企業の環境対策強化のための調査/書籍出版等のNGO活動に取り組む。化学・素材系企業勤務(営業部・人事部)を経て、1995年よりJACSESスタッフ。現在、島根県立大学非常勤講師、(一社)SDGs市民社会ネットワーク環境ユニット幹事、炭素税研究会コーディネーター、NPO法人気候ネットワーク運営委員等を務める。
名取 洋司(なとり ようじ)
(一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン顧問)
専門は景観生態学と保全生物学。約16年のNGOでの経験を経て2019年9月より国際教養大学国際教養学部グローバルスタディズ領域准教授。環境科学、コンサベーション、持続可能な開発に関する科目を担当。海外プロジェクトの運営、生物多様性に関する調査研究・政策提言、SATOYAMAイニシアティブ、企業の自然資本評価に携わった経験を活かした授業と研究を行う。
竹本 明生(たけもと あきお)
(国連大学サステイナビリティ高等研究所プログラムヘッド)
環境省において気候変動対策や環境アセスメント等に関する法案作成、気候変動適応計画の策定、家電エコポイント制度など時代に即した政策の企画立案を担当。2018年から地球環境ファシリティ(在ワシントンDC)において途上国における環境保全プロジェクトのファイナンスを担当。2020年6月から国連大学において気候変動対策とSDGsのシナジー、SDGsに関するガバナンス、持続可能な開発のための教育(ESD)等の研究、教育、アウトリーチ活動を実施。
星野 智子(ほしの ともこ)
(一般社団法人環境パートナーシップ会議 副代表理事)
環境、パートナーシップ、SDGsをテーマに、対話の場づくりなど協働推進、持続可能な社会づくりの促進に携わり、「国連持続可能な開発のための教育(ESD)」や生物多様性保全の推進、SDGsに関する普及啓発に取り組んでいる。現在(一社) SDGs市民社会ネットワーク、(一社)海外環境協力センター、NPO法人日本NPOセンターの理事などを務める。環境省SDGsステークホルダーズミーティング構成員。
1月28日Vol.2 「COP26後、すべきこととは?~緩和・適応に関する政策と都市における課題~」
亀山 康子 国立研究開発法人国立環境研究所社会システム領域 領域長
藤野 純一 (公財)地球地球環境戦略研究機関(IGES)サステイナビリティ統合センタープログラムディレクター・上席研究員
ファシリテーター:足立治郎 (特活)「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
この回では、イギリス・グラスゴーで開催された気候変動枠組条約COP26での議論の解説を含む気候変動政策の最新動向と、都市・自治体における気候変動対策・政策に関する研究、取組みに関して解説し、参加者の皆さんと今後の取組みについて検討します。
■ キーワード:COP26、緩和策、適応策、VLR(Voluntary Local Review)、SDGs未来都市、ローカルSDGs
【講師プロフィール】
亀山 康子(かめやま やすこ)
(国立研究開発法人国立環境研究所社会システム領域 領域長) 1992年以来、国立環境研究所で気候変動など地球規模の環境問題に対する国際合意形成過程を主な研究テーマとしてきた。専門は国際関係論。著書として、『気候変動と国際協調―京都議定書と多国間協調の行方』慈学社(2011年高村ゆかり氏と共編)、Climate Change Policy in Japan: From the 1980s to 2015(2017, Routledge)など。
藤野 純一(ふじの じゅんいち)
(公益財団法人地球地球環境戦略研究機関(IGES)サステイナビリティ統合センタープログラムディレクター・上席研究員) 2000年4月に国立環境研究所入所。日本低炭素社会シナリオ研究で2050年までにCO2を大幅削減する社会を描いたことなどから、日本の温暖化目標値づくりや「環境未来都市」構想のコンセプトづくりに関わる。またアジアの国や都市の低炭素社会シナリオ構築・その実現策に関心が広がる。東日本大震災をきっかけに特に福島の復興さらには飯舘村の復興計画づくりに関わる。19年務めた国立環境研究所を退職し、2019年4月よりIGES専任。主著書・監修に「低炭素社会に向けた12の方策」(日刊工業新聞社)、「みんなの未来とエネルギー」(文溪堂)、「マンガでわかる脱炭素(カーボンニュートラル)」(池田書店)。
2月4日Vol.3 「気候変動によって健康やジェンダーに関して何が起こるのか」
遠藤 理紗 (特活)「環境・持続社会」研究センター(JACSES)事務局次長・気候変動プログラムリーダー
高橋 郁 (特活)ウォーターエイドジャパン事務局長
斎藤 文栄 (公財)ジョイセフ アドボカシー・ディレクター
ファシリテーター:星野智子 (一社)環境パートナーシップ会議
この回では、気候変動問題について解決に向けた政策の紹介と、気候危機がもたらしている具体的な被害状況などについて現場から報告をします。温暖化が進み自然災害が増えると水へのアクセスや教育機会が失われるといった事例を元に解説し、気候変動・健康・水・ジェンダー関連目標の同時達成の可能性を追求します。
■キーワード:環境とジェンダー、環境と開発、水、NGO
【講師プロフィール】
遠藤 理紗(えんどう りさ)
(特定非営利活動法人「環境・持続社会」研究センター(JACSES)事務局次長・気候変動プログラムリーダー)
茨城県出身。津田塾大学英文学科卒業、マンチェスター大学修士課程修了(開発学)。保険・エネルギー関連の民間企業での勤務を経て、2014年よりJACSESスタッフ。現在、(一社)SDGs市民社会ネットワーク事業統括会議進行役、Climate Action Network Japan役員、環境とジェンダーに関するネットワーク事務局等も務める。
高橋 郁(たかはし かおる)
(特定非営利活動法人 ウォーターエイドジャパン事務局長)
ロンドン大学東洋アフリカ研究所にて開発学修士号取得。緊急支援のNGO、教育関連企業勤務を経て、2012年7月にウォーターエイドに入職。事務局長として、特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパンの設立に携わる。ファンドレイズ、広報、アドボカシー等、幅広い業務に従事。
斎藤 文栄(さいとう ふみえ)
(公益財団法人ジョイセフ アドボカシー・ディレクター)
国会議員政策秘書、内閣府企画調整官を経て、国内外の様々なNGOや国連事務所で勤務。ジュネーヴに本部を置くThe Partnership for Maternal, Newborn & Child Health 初のアジア地域コーディネーターや、国連女性機関日本事務所の資金調達・パートナーシップ専門官を歴任。著作に『Women and the 2011 East Japan Disaster』(2012), 『Women’s Empowerment and Gender Equality in Japan』(2019)等。
2月18日Vol.4 「“誰一人取り残さない”、循環型で多様な社会とは」
下村 委津子 (特活)環境市民 副代表理事
山岸 素子 (特活)移住者と連帯する全国ネットワーク事務局長
小泉 雅弘 (特活)さっぽろ自由学校「遊」事務局長
ファシリテーター 山口泰昌 (公社)日本環境教育フォーラム
この回では、地球温暖化など環境悪化を防ぐにはどのような暮らし方が望ましいのか考えます。誰もが不安なく暮らせるよう、気候変動問題以外の課題も一緒に考えながら、多様性のあるこれからの社会のあり方、そのための政策・行動変容について考えます。
■キーワード:ライフスタイル、気候正義、多様な人々、エネルギーシフト
【講師プロフィール】
下村 委津子(しもむら しづこ)
(特定非営利活動法人環境市民 副代表理事)
1997年京都で開催されたCOP3を、市民の視点で分かりやすく伝えようと1年間毎日地元のラジオ番組で会議の様子や環境情報を伝える。その後、環境市民の活動に参加し、ドイツやスウェーデンなどとの交流を深めながら持続可能な社会を地域からつくる「日本の環境首都コンテスト」に参画。現在は「企業のエシカル通信簿」を実施する消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク事務局も務める。持続可能な開発のための教育推進会議(ESD-J)理事。
山岸 素子(やまぎし もとこ)
(特定非営利活動法人移住者と連帯する全国ネットワーク事務局長)
1990年代始めより、外国人・移民支援運動にかかわる。カラカサン〜移住女性のためのエンパワメントセンター共同代表、日本カトリック難民移住移動者委員会委員、立教大学非常勤講師などを兼任。移民女性と子どもの直接支援、移民の人権に関するアドボカシー活動、多文化共生に関する啓発活動にたずさわる。
小泉 雅弘(こいずみ まさひろ)
(特定非営利活動法人さっぽろ自由学校「遊」事務局長)
1962年、神奈川県藤沢市生まれ。現在、北海道札幌市在住。NPO法人さっぽろ自由学校「遊」事務局長、北海道NGOネットワーク協議会理事、SDGs市民社会ネットワーク理事、酪農学園大学非常勤講師。共著書に『非戦・対話・NGO』(2017、新評論)、『SDGsとまちづくり』(2019、学文社)など。
2月25日Vol.5「私たちが生き延びるために~変革的行動を呼びかけよう~」
Vol.1~4の講師およびSDGsジャパン理事の参加によるディスカッション
最終回では、これまで学んだことをベースに政策・暮らしのあり方について受講者と講師が意見交換・情報共有を行います。地球環境が悪化し私たち人類が暮らす基盤が壊れないようにするため、変革的な行動が求められています。誰一人取り残さない政策のあり方や環境問題の解決がどのようにSDGs達成に影響できるかなど、多様な意見を聞きながらそれぞれが行うべきアクションを考えます。
■キーワード:LNOB、政策対話、トランスフォーメーション、環境正義
※SDGsジャパンの周年イベントと同日開催となります。
○毎回の進行方法
1)講師によるプレゼンテーション
2)ファシリテーターからの質問、論点整理
3)受講者との全体ディスカッション
4)関心別の質疑応答、情報共有
【受講者数と対象】
人数:40名
対象:SDGsについて関心のある方、活動をしている方、一般、学生
【受講料】(全5回分)
SDGsジャパン正会員:各回1,000円
一般・正会員以外の会員:各回2,000円
学生:各回500円
※学生の方は”学生レポーター”として各回の概要をレポートにしていただければ受講料を免除いたします。
【お問合せ】
E-mail:office@sdgs-japan.net (件名に「市民カレッジについて」を記載ください)
【主催】
(一社)SDGs市民社会ネットワーク
【協力】
(公社)日本環境教育フォーラム、(特活)さっぽろ自由学校「遊」
SDGsネットワークやまなし、(特活)「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
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