[SDGs Runners]サステナビリティ消費者会議
SDGsジャパン会員団体のSDGs達成への取り組みを紹介するSDGsRunners。正会員団体であるサステナビリティ消費者会議代表の古谷由紀子さんより、同団体のSDGsの達成に向けた取り組みについてご紹介いただきました。
消費者の視点からサステナビリティの実現のための活動をしています。
以下、Q&A形式で私たちの活動を紹介します。
Q.どんな人が活動しているの?
A.消費生活アドバイザーが中心で、それぞれサステナビリティ全般、金融、広報、消費者相談など多様な専門分野をもって活動しています。
Q.SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」が中心ですか?
A.目標12には限定しておりません。消費者にとっては、すべての目標が関わっているからです。また、SDGsに記載された目標以外の活動も行っています。持続可能な社会は消費者が安全に暮らせることが基本であり、消費者の権利が守られることも重要だからです。
Q.持続可能な社会に向けての消費者への期待が高まっていることをどう考えていますか?
A.エシカル消費や持続可能な消費として、消費者教育も進展し、かつてないほどに消費者にも期待が向けられていますが、わたしたちは慎重に取り組んでいます。なぜなら期待はときとして消費者の実情を無視して「責任」を強調することになるからです。そんな背景もあってわたしたちは「責任」ではなく「役割」の言葉を使用しています。
Q.消費者が役割を果たすためにどんなことが必要ですか?
A.「情報」が重要です。
消費者が自ら情報を得て商品選択をすることは基本であり重要ですが、商品情報は圧倒的に企業が持っており、しかもメリット情報が中心です。企業が消費者に適切な選択をするために必要な情報を出すことが重要になります。
そのためのCCFSの活動には、
① 企業に対しての提言
消費者志向経営についてのコラムや評価のほか、具体的問題における提言も行っています。
例.「ネットサービスの利用規約の適正化に向けて」など
② 消費者への注意喚起
消費者への注意喚起も消費者が被害の回復のみならず、商品や企業選択における適切な情報だからです。
1)「令和4年 改正個人情報保護法全面施行にあたって」ー消費者が注意すべき点ー」
2)「2021年11月1日に「金融サービスの提供に関する法律(金融サービス提供法)」が施行ー金融サービス仲介業創設にあたって、消費者が注意すべき点ー」
・「副業で儲かる、投資で儲かる、そんな勧誘に要注意!!」など。
Q.SDGsに関わる活動としてどんな活動をしていますか?
A.情報提供やコラムなでの消費者啓発・教育
①消費者市民チェックリストの提供
「食品編チェックリスト」
「宅配便の再配達防止チェックリスト」、
「持続可能な社会の実現へ 「消費者のより良い選択のためのアクション・ガイド」
など
② コラムの提供
「“持続可能な消費”を探そう!」
「コンプレインレター」
Q. SDGsについて、ネットワークで活動している例がありますか?
A.二つ挙げられます。
①「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク」(SSRC)における取組に参加「企業のエシカル通信簿」の作成・企業評価に関わっています。
これは、どの企業が持続可能な消費に配慮しているか、環境、倫理、持続可能な社会活動や消費者とのコミュニケーション活動を調査しています。結果はウェブサイト等で公表するとともに、企業との意見・情報交流の場を設けています。(https://cnrc.jp/works/business-ethical-rating/)
②一般財団法人CSOネットワークとの協働事業
「『好き』をサステナブルに」というモットーのもと、メンバーそれぞれが自分の「好き」な物事をよりサステナブルに楽しむポイントを探し出し、アクションガイドとして紹介するプロジェクトを開始しました。
<Instagramアカウント「LOVE×サステナ!~好きをサステナブルに~」>
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