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[SDGsRunners]株式会社トンボ〈企業会員〉

SDGsジャパン会員団体のSDGs達成への取り組みを紹介する「SDGs Runners」。企業会員である株式会社トンボのご担当者の方より、同社のSDGsの達成に向けた取り組みについてご紹介いただきました。

 

Q: 御社の事業紹介と、SDGs達成に向けた御社の方針や体制、関わることになった経緯・きっかけについて教えてください。


A:

株式会社トンボは「トンボ学生服」ブランドを中心に、学校制服・体育着、介護・医療ウエア等を企画・製造・販売していますアパレルメーカーです。美しい自然のシンボルでもあるトンボを社名にしているからではありませんが、弊社は昔からメセナ活動、環境保全活動に力を入れてきました。昆虫のトンボを題材とし全国の小学・中学・高校から毎年17万点以上の応募をいただいている「WeLoveトンボ絵画コンクール」を1986年から開催し、多くの生徒様に自然と生き物の大切さを啓蒙しています。そのような取り組みを継続しながら、SDGsの考え方も取り入れながら、活動をしています。

「WeLoveトンボ絵画コンクール」表彰式


Q: SDGsに関して具体的にはどのようなご活動・お取組みをされていますか。


A: トンボは学校様との繋がりから「4、質の高い教育をみんなに」、またメーカーであることから「12、つくる責任つかう責任」の開発目標に関わる取り組みが多くなっています。

目標4では「LGBTQや制服着こなしセミナーの開催」「ジェンダーレス制服への取組み」「ユニバーサルデザインウェアの開発」「文化支援活動」などが挙げられます。目標12では、トンボが作り出す製品の内、環境に配慮した製品の比率を高めていきます。具体的な環境への配慮の内容としては次の4つとなります。


① 原油使用量の削減

  • 再生ポリエステルの使用促進

  • 天然由来原料の使用促進

② 製品ライフサイクルの長寿命化

  • 工業用洗濯対応商品の更なる開発

  • 成長設計の更なる取り組み

③ 使い捨てプラスチック使用量の削減

  • 生分解性バイオプラスチックの使用推進

  • 脱プラスチックへの取り組み

④ 水とエネルギー使用量の削減

  • 無水染色による昇華転写プリント製品の販売促進

  • イージーケア商品と調温機能商品の開発促進


制服セミナーの様子


Q:取り組みをしている中で、担当の方や社員さんが感じていることや、課題と思っていることはありますか。


A: 国が推進する循環経済の大きな柱であるサステナブル・ファッション。学生服を含むトンボの製品や取組みは以下の内容でサステナブル・ファッションという観点に合致しています。

  • 成長に対応でき、長く使える制服の設計、耐久性、仕様

  • 制服着こなしセミナーによる衣服の意義や大切に着ることの意識付け

  • 身体の不自由な方でも着やすさを考慮したユニバーサルデザインウェアの開発、生産

  • 制服残布を利用した環境授業の実施(マイ箸袋づくり)や残布の提供

また環境にやさしい企業活動という観点からは、以下の活動もしています。

このようなトンボのSDGs取組みですが、まだまだトンボ社員にも、外部の人たちにも十分に認識されていません。今後、積極的に社内及び社外に向けて発信することが必要と感じています。

無水染色による昇華転写プリントを使ったスポーツウエア


Q: 今後のお取り組みの予定や抱負をお聞かせください。


A: 今後、トンボの環境配慮型製品比率を2021年の55%から、2030年は65%、2050年には100%とすることを目標としています。トンボは、コーポレートスローガンでもある、「人と自然を大切にした価値ある製品づくりを」に基づく事業活動によりサステナブル経営を推進していきます。



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